2024/09/24
研修会報告
今年の春に歯科衛生士学校を卒業し、くろだ歯科クリニックに勤務させていただいている歯科衛生士の松本です。
この度、広島大学歯学部歯科衛生士研修センターで行われた、歯科衛生士技術修練プログラムを受講させていただきました。
2024年度 歯科衛生士技術修練プログラム(前半4回)
場所:広島大学歯学部歯科衛生士教育研修センター
講師:松本厚枝先生
日時:2024年8月22日
研修内容:コミュニケーション、カウンセリング
今回の研修内容は、コミュニケーションとカウンセリングの仕方についてでした。
講義を受けて、指摘ばかりや上から目線の会話はマイナスなコミュニケーションになってしまうので前回から比べて良くなったことなど、何か褒めたり、患者さん自身に変化に気づいてもらうことで患者さんのモチベーションにも繋がることが分かりました。
また、患者さんから話を聴くときはアイコンタクト、話をさえぎらずに最後まで聴くこと、うなずきやあいずちをいれて微笑みながら聴くこと、言葉を繰り返したり話の内容を少し要約したりすることが大切だということが分かりました。
実際に臨床でコミュニケーションをとるときは、マイナスなコミュニケーションにならないようにプラスな言葉をつかいながら今回学んだことを生かしていきたいです。
日時:2024年8月29日
研修内容:リラクセーション、PMTC
今回の研修内容は、リラクセーションとPMTCでした。
講義を受けて、麻酔をするときや治療をするときなどに緊張している患者さんに対して、深呼吸を促したり、会話をしたりすることで緊張を和らげたり、気を紛らわすことに有効だということが分かりました。
口腔リラクセーションには舌や口の周り、唇、頬を緩めるリラクセーション、噛むリラクセーションがあり口腔乾燥の患者さんや唾液量の少ない患者さん、義歯を装着している患者さんなどに活用すると良いことが分かりました。
PMTCでは、顎模型を使って行いました。
実際に臨床でも患者さんにPMTCをする機会があるのですが、いつも右下の小臼歯が難しく苦戦していたのでコツを教えていただき、自分のやりやすいところにポジションをかえるとよいことが分かりました。
日時:2024年9月5日
研修内容:スケーリング・SRP(臼歯部)
今回の研修内容は、スケーリング・SRP(臼歯部)の練習でした。
まずは、スケーリングの種類とそれぞれ使用する部位を教えていただきました。
次に、額模型を使って臼歯部のSRPの練習をしました。
学生の時の実技では前腕回転運動の方法でしかしていなかったのですが、歯肉縁下のSRPで使用するキュレットタイプスケーラーはポケット底から歯冠方向に引く、屈伸運動で行うことが分かりました。
実際にやってみるとレストをうまく置くことができず、特に分岐部のSRPがとても難しかったです。
先生に聞くと、レストを置くのが難しい時は、反対歯にレストを置いて(このままでは不安定なので)補助レストとして左手の人差し指を添えると良いと教わりました。
その方法でやってみると補助レストがあるので安定もよくやりやすかったです。
私は学生のころからスケーリングがとても苦手なので、練習を重ねてコツをつかみ患者さんに不快感を与えないスケーリングができるようになりたいです。
日時:2024年9月11日
研修内容:スケーリング(シックルスケーラー)
今回の研修内容は、シックルスケーラーのスケーリングの練習でした。
今回も額模型を使って、2mm幅でスケーリングをする練習をしました。
シックルスケーラーは前腕回転運動で行いました。
大臼歯はレストを置くのが難しかったので、前回松本先生に教えていただいた補助レストを使って行いました。
右下の小臼歯の遠心が1時の位置からでは難しかったので、9時の位置からするとやりやすいよと教わりました。
最後に確認のため額模型を外してみてみると、歯間部のスケーリングが出来ていなかったので歯間部までしっかり刃部を入れることが大切であり、今後の課題になりました。
講義を受けて、スケーリングをする時は、見えやすいポジションにつき、必要に応じてヘッドレスト(患者さんの顔の向き)を変え姿勢が崩れないようにすること、0度挿入をして適切な角度でスケーリングをすること、固定を必ずおくことが大切だと思いました。
研修会で学んだことをしっかり復習して、今後の臨床で生かしていきたいです。 (歯科衛生士 松本)