SRPのArt&Science|呉市郷町の歯科クリニック|くろだ歯科クリニック

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SRPのArt&Science

研修会報告

SRPのArt&Science
~歯科衛生士として39年の歩み SRPを追求し続けた軌跡~

日時:2024年2月19日(日)9:00~15:00
場所:広島県歯科医師会館
講師:長谷ますみ先生  児玉知子先生  信藤愛弓先生

(歯科衛生士:藤原) 
SRPのセミナーや講演活動、本の執筆も多数しておられる長谷ますみ先生の研修会に参加して参りました。
模型や実際の施術の動画などを見ながら説明していただき、歯石除去の器具の持ち方や実際の動かし方など基本の確認もすることができました。
広島の歯科医院で活躍しておられる児玉先生、信藤先生の実際の症例も見せて頂き、明日からの診療に活かせていきたいと思いました。
一人でも多くの方に喜んで頂けるよう、今後も自己研鑽を積んでいきたいと改めて思いました。

(歯科衛生士:井ノ口)
この度、長谷ますみ先生の研修会に参加させていただきました。
歯科衛生士になり臨床現場で培われた技術をアウトプットするために様々な活動をされてきたとてもエネルギーのある先生でした。
臨床では学生時代に習った方法通りにはいかないことに悩まされることが多々あります。
その中で自分的に模索しながらSCやSRPを行ってきましたが今回の研修で自己流の癖がついているのに気づかされました。
見えない歯肉縁下でのスケーラーの操作はとても繊細で難しいですが、触る際は再度スケーラーの扱いに注意し患者さんの負担を最小限に抑えられるよう努力したいです。
午後からは2名の歯科衛生士のケースプレゼンテーションがありました。
基本治療でも歯周組織の改善が見込めるという内容でした。
それだけではなく、分かりやすい資料のまとめ方や発表方法もとても勉強になりました。

(歯科衛生士:田中)
今回私は長谷ますみ先生主催のSRPについての研修会に参加させていただきました。
計6時間にわたり、SRPについてと児玉先生、信藤先生による症例発表を聞きました。
まず、歯周病についての病因論、ステージやグレードについて学びました。
約40年前から歯周病は、①専門的なプロケア ②(100%ではなく適切な)ホームケア ③禁煙指導 ④定期的なメンテナンスでのサポート、これらの4つが歯周治療の基本とされてきました。
そして、今私が一番重要視している「オーバートリートメント問題」。
数々の縁上歯石や縁下歯石を除去してきましたが、「どこまでがゴールかわからない」これは臨床において常日頃から思っていて、まさか長谷先生も新人の頃、同じことを思っているとは思いもしませんでした。
また「超音波スケーラーを使えばバイオフィルムまでしっかりと除去できている」と思っていましたが、大間違えでした。
除石のゴールについては、「除石でき歯面をスケーラーで触った際に引っ掛かりがなくなればゴール」です。
そして、縁下歯石を除去する際に「挿入の仕方」「エッジの適合」「シャンクの角度」これらを意識するとオーバートリ―トメント防止や辺縁歯肉を傷つけずにスケーリングができます。
これらは、キュレットでのSRP後と超音波スケーラーでのSRP後を顕微鏡でみた歯面の様子も写真で見れました。
超音波スケーラーに関して、超音波を使用した後にスケーリングしないとバイオフィルムが除去できないことを知りました。
今回キュレットスケーラーについての説明もありグレーシーよりユニバーサルの作りのほうが歯面に沿いやすく、3分の1のカッティングエッジで除去できるそうです。
先生たちもおっしゃっていましたが、歯科衛生士のお仕事はお口のケアはもちろん患者さんとのラポール形成やケア以外の技術も磨かなければなりません。
そのためにも、まずは自分の知識や技術を磨きそのうえで患者さんとの関わり方を見つめ直し、今私が改善しないといけないこと、今回沢山の情報を得ることができ臨床において更なるスキルアップを目指したいと思います。

(歯科衛生士:木村)
私は今回、広島大学歯学部同窓会卒後研修会に参加させていただきました。
主な内容は歯周治療、SRPでのキュレットスケーラーの使い方など、実際の症例を含めて学ばせていただきました。
とても勉強になる研修であり、特にキュレットスケーラーの使い方は学ぶことができて本当に良かったと思いました。
今までの臨床でSRPをさせていただくことはありましたが、歯肉をめくってSRPができるわけではないので根面の歯石を除去できているのか心配でした。
ですが、今回の研修を受けさせていただいたことで教科書や学生では学べなかった知識や技術が学べました。
また、SRPを行うことで歯周ポケットや歯槽骨の改善もされることがあるのだということを知ることができましたが、SRPに加えてPCRの改善も必要であるため、患者さんとの協力で口腔内を維持していかなければなりません。
そのためには、患者さんに意欲を持っていただくことも大切になってきます。
このことからSPTを行うにあたって、まずは患者さんに寄り添いどのようにケアしていくべきなのかを考えること、正しい診査診断でSRPを行うことが重要であるかなど再確認できました。
少しでも患者さんのお口の健康を守れるよう、これから活かしていきます。